山口県周南市の徳山海軍練炭製造所の鉢窪取水地跡を紹介します。
鉢窪取水地跡とは
明治37年に建設された徳山海軍練炭所(海軍燃焼廠)の用水確保のための取水口です。
(海軍練炭所とは海軍が使用する燃料を製造・管理する設備です)
徳山海軍練炭所の取水口は以下の2か所に建設されました。
- 城山北の取水口
- 鉢窪の取水口 → 今回紹介
- 興元寺の後方の小さな渓流
鉢窪取水地の風景
鉢窪取水地の風景を撮影してみました。
取水地への入口
実は取水地への入口は「興元寺」および「杉の森神社」の一部となっています。
※「杉の森神社」は別途記事にします。

案内看板
杉の森神社の入口を見渡すと、奥に案内看板があります。
看板の内容を読むためには、草をかき分けていかないといけないです。

丁寧で分かりやすい文章で、取水地について文章が記述されています。
たぶん看板がないと何もない草原だと思って、この場所は見向きもしません。
実はここに戦争の遺構が残されているのです。

取水地
こちらがその取水口の跡の位置です。
元の姿の資料がありませんが、このあたりに取水口があったように思われます。

奥の渓流から水が流れていて、この水はとてもきれいです。
看板にも少し記載されていましたが、この川は東川の支流です。

この一帯は歴史的に毛利氏と関係が深い場所です。
また何の因果か日本軍関連の施設がいくつか建設されましたが、今は平和的に流用されています。
アクセス
JR徳山駅から徒歩で約1時間です。
以上です。